非小細胞肺がん治療薬 クリゾチニブ
公開日時 2011/09/29 00:00
世界初のALK阻害剤、肺がんの個別化治療を前進へ既存の化学療法が効かない肺がんに劇的な効果を示す個別化治療薬クリゾチニブ(ファイザー、米国販売名:XALKORI)が、8月下旬に世界に先駆けて米国で承認された。日本人研究者によるがんの原因遺伝子の発見を受けて、開発をスタートしてからわずか4年と、異例の早さで承認を取得した。コンパニオン診断薬(治療薬の選定を目的とした検査)と同時承認されたことも相まって、次世代の個別化治療薬として注目されている。(小沼紀子)がんの原因遺伝子を抑制診断薬と同時承認製薬企業が生活習慣病を中心とする「ブロックバスター」からアンメット・ニーズ領域にフォーカスした「ニッチバスター」の開発に重点領域をシフトするなかで、欧米ビックファーマが熱い視線を注ぐのが「個別化治療薬」だ...