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高用量シンバスタチンでラベル改定  FDA

公開日時 2011/06/10 04:03

米国で、高脂血症薬シンバスタチンの最高用量の80㎎剤型の使用が筋肉障害のリスクを増大させる可能性があるとの理由で制限されることになった。米食品医薬品局(FDA)が6月8日、同剤のラベル改定を発表した。ラベルでは、シンバスタチン80㎎の服用(特に最初の12か月)が、筋肉障害のリスクを増大させる可能性があるため、すでに1年以上服用し、いかなる筋肉障害も経験したことにない患者にのみ投与し、新規患者には処方を禁じることとした。


シンバスタチンは、製品名はZocor(メルク)で、このほかジェネリック医薬品が多数販売されている。また、同剤とエゼチミブの配合剤がVytorin 、また、niacinとの配合剤がSimcorの製品名で販売されている。
Vytorin、Simcorについても、シンバスタチン単剤と同じようにラベル改定を行った。


今回のFDAの決定は、7年間の観察研究「the Study of the Effectiveness of Additional Reductions in Cholesterol and Homocysteine」ほか他の臨床試験結果やFDA副作用報告システムでの報告などを分析した結果、シンバスタチン80㎎/1日を服用した患者では、同剤の低用量服用患者および他のスタチン系薬剤服用患者に比べ、筋肉障害のリスクが増加することが判明したことによる。


FDA医薬品評価研究センター(CDER)のEric Coleman代謝・内分泌製品部長は、FDAがスタチン関連筋肉障害を減少させるためのラベル改定は完了したと述べたうえで、「患者と医療関係者がシンバスタチン80㎎を使用すると筋肉障害のリスクが増大することを確実に認識してほしい」と注意を喚起している。


筋肉障害は、同剤服用の初年度の発生率が高いため、1年未満の投与を回避する措置を取った。FDAは、シンバスタチン40㎎で十分にLDLコレステロールを十分に低下できない患者には80㎎の投与を避け、他の高脂血症薬に代替することを呼びかけている。

 

 

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