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医薬基盤研、大阪国がん、TXP Medical 研究や災害等を想定した臨床情報収集バックアップシステムを構築

公開日時 2024/10/25 04:50
医薬基盤・健康・栄養研究所、大阪国際がんセンター、TXP Medicalは10月24日、「AI創薬プラットフォーム事業」に関する共同研究の成果として、地震や災害など有事における診療継続を目的とした臨床情報収集バックアップシステムを構築したと発表した。様々なベンターの電子カルテを、国際標準規格であるFHIR(Fast Healthcare Interoperability Resources)に変換できる技術を開発。バックアップシステムではクラウド上に構造化したデータを蓄積し、日単位の自動更新を可能にすることで、有事における診療継続に寄与すると期待される。

医薬基盤研など3者は、「生成AIを活用した患者還元型・臨床指向型の循環システム(AI創薬プラットフォーム事業)」として共同研究を進めている。これまで医療データの構造化、クラウド転送、災害時バックアップ、2次利活用のためのプロトタイプ開発・検証を実施してきた。

◎電子カルテデータをFHIRに変換 ビッグデータとしての利活用も可能に


事業成果として、規格統一が課題となっていた電子カルテデータのFHIRへの変換技術を開発。病院がどのベンダーの電子カルテを採用していても、データをFHIRに変換できるようにした。また、研究や災害時の診療継続に臨床上重要な項目を選択することで効率的なデータ変換を実現し、1ベンダーにつき半年間程度で電子カルテのデータをFHIRに変換するプログラム作成を可能にしたという。

システムによりクラウド上に蓄積されたデータはバックアップだけでなく、所定の手続きの下で医療ビッグデータとしての活用も可能。医療データの蓄積により、AI解析から創薬に繋げるなど、医療現場へ即座に『還元』されるプラットフォーム構築に広がる可能性がある。

3者は、「医学研究・創薬の活性化に繋げるとともに、災害やサイバー攻撃等で病院のシステムに障害が生じる有事の事態においても、セキュリティの担保された環境から臨床情報にアクセスし診療継続を可能とすることで、医療分野における防災対策の中核をなすことが期待される」としている。
 
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