NICE 発足以来80%以上の治療法を推奨
公開日時 2010/08/17 04:00
英国国立臨床評価研究所(NICE)は、1999年の創立以来、新規治療法(医薬品)については80%以上を推奨してきた。2000年3月から2010年6月までの間で、378件の個別医薬品の使用を推奨した。
NICEは医薬品の評価結果を、▽推奨、▽一定の患者集団などを対象とした特定条件下での使用を認める最適化使用、▽研究目的のみでの使用、▽推奨せず――の4段階で行っている。評価結果の基準は新規治療法がNHS(国民保健サービス)で採用されている治療法と有効性の比較を行っている。
NICEは、承認された適応で治療法の67%を推奨、16%を特定条件化での最適化使用、6%を臨床試験など研究目的のみでの推奨、11%が推奨を拒否された。推奨されない理由では、多くの場合、臨床効果のエビデンスが不十分あるいは当該治療法がNHSのリソースを使用するには現行のNHSで採用されている治療法と比較して費用対効果が不十分のためーなどとなっている。