J&J 難病の子どもたちを招待 キッザニアで職業体験 病院パビリオンで医師や看護師の仕事に挑戦
公開日時 2023/09/25 04:51
ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ(J&J)は9月21日、希少疾患の子どもたちやその家族を職業体験テーマパーク「キッザニア東京」に招待した。車いすや医療的ケアが欠かせない子どもたちや家族約40人が参加。ボランティアとして参加した社員のサポートも受けながら、病院パビリオンなどでの仕事体験を楽しんだ。
J&Jでは、企業理念として掲げる社会貢献の一環として、同社がオフィシャルスポンサーを務めるキッザニアへの招待イベントを定期的に開催。今回は認定NPO法人「難病のこども支援全国ネットワーク」の協力を得て、難病を抱える子どもたちやその家族を初めて招いた。
病院パビリオンでは子どもたちが医師や看護師、助産師の役になりきって、“仕事”に挑戦。新生児室ではお風呂に入れたり、服を着替えさせたりして赤ちゃんの世話をした。参加した吉竹美乃里さん(15)の母、琴水さんは、「中学校での職業体験学習に参加することができず、今回キッザニアに来るのを心待ちにしていた。家族や周りの人たちと一緒に参加できてとてもありがたかったです」と話した。
◎難病のこども支援全国ネットワーク・福島専務理事「子どもをケアする親、兄弟にもいい経験に」
難病のこども支援全国ネットワークの福島慎吾専務理事は、「こうしたお出かけや体験の機会は周りを気にしてためらってしまうことが多い。ボランティアの支援もあって背中を押してもらい、病気の子どもだけでなく普段はケアに回りがちな兄弟や親にとってもいい機会になった」と話した。企画したJ&Jの糸岡栄博氏は、「少しでも心や五感に残る体験になってくれればうれしい。子どもたちや家族だけでなく、触れ合いや対話を通じて社員の気付きや学びにもつながったと思う」と振り返った。