日本イーライリリーは8月31日、同社などが行っている取り組みが人事関係者の選ぶ表彰制度「ＨＲアワード 2021」（主催：「ＨＲアワード」運営委員会、後援：厚生労働省）の企業人事部門に入賞したと発表した。

入賞したのは、他の企業や団体などと協力して、周囲から見えづらい健康課題の問題に取り組む「“みえない多様性”に優しい職場づくりプロジェクト」。症状が見えづらく、理解されにくい健康課題を「みえない多様性」と定義し、ワークショップから相互理解を深め、気づきを得る活動を行っている。医師や専門家の協力を得て、職場環境づくりのポイントを事例も交えながら紹介した冊子や、カードゲームなどのワークショップツールも共同開発している。これにより、「体調不良の時、上司に伝えている」割合は、プロジェクト開始前の47%から、3か月後には58%に増加するなどの成果がみられたという。

「HRアワード」は、人材開発や労務管理など人事に関する各分野で、積極的な活動・挑戦を続けている企業を表彰する制度。受賞企業は、全国の人事の関係者による投票で決定する。公平な運営方法と選考過程の透明性の高さから信頼度も高く、HR関連で最も注目されている賞の１つとなっている。企業人事部門には、同プロジェクトを含め12企業が入賞。30日より、「ＨＲアワード」の公式サイトで、最優秀賞・優秀賞候補を選出する投票受付が始まっている。