協和キリン 在宅勤務下の社員コミュニケーションで「Smileプロジェクト」実施 社内ラジオで成果も
公開日時 2020/09/17 04:53
協和キリンは9月16日に開催したメディア向けイベント「オンラインコミュニケーションデイ」で、新型コロナ禍の在宅勤務期間中に行ったコミュニケーション施策「Smileプロジェクト」を報告した。長期に及んだ在宅勤務期間中のストレス解消や自宅での健康増進、さらには社員間のコミュニケーションの醸成を狙ったもの。オンラインランチ・オンライン飲み会の実施や、人事部長の村田渉常務執行役員がパーソナリティを務めるラジオ企画(Web会議システム)などを行っている。ラジオ企画ではリスナーとチャットでコミュニケーションを行うなどして、社員から好評を得た。
同社は在宅勤務期間中に本社勤務社員を対象としたアンケート調査を実施した。内容はセルフケア促進を目的としたもの。「自宅での運動」、「在宅中のたんぱく質の摂取(週4日以上)」、「カフェインの摂取(週4日以上)」、「オンラインを含む職場のヒトとの雑談(週3日以上)」に関する調査を実施。このうち在宅勤務下での「雑談」を実施した人の割合は6割強だった。
◎オンラインランチが好評 全社員に開催費5000円を一律支給
こうした調査結果を踏まえ、同社は在宅勤務中の従業員同士のコミュニケーション施策「Smileプロジェクト」を5月に発足。「全国の仲間とつながろう!」を合言葉にオンラインランチ、オンライン飲み会などの開催費として全職員に5000円を一律支給した。活用している社員は頻繁に行っており、部署異動した社員間のコミュニケーションにも活かされているという。
◎人事部長がパーソナリティのラジオ企画「ランチだヨ全員集合」 リスナーとチャットも
一方、村田渉人事部長がパーソナリティを務めるラジオ企画「人事部長ムラちゃんの10分ラジヲ+プラス♪~ランチだヨ全員集合~」を昼休みの20分間放送。5月から7月に4回実施し、参加者は増え続け200人に迫ったという。ラジオ企画のコンテンツは、Web会議の服装Tips紹介、DJと部長の対談、DJと新入社員の対談などを用意した。またリスナーとチャットで、健康や在宅勤務の話題を投げかけるなどのコミュニケーション施策を行った。
◎本誌調査でも在宅勤務下の社員ストレスが問題に
緊急事態宣言が発令された当時、本誌が製薬各社に行った調査でも、長期化する在宅勤務下で社員のストレスやケアのあり方が問題視されていた。協和キリンはこうした課題に先んじて取り組み、中でも健康増進とコミュニケーションの両面にフォーカスした点は高く評価できる。なおラジオ企画は当初、本社勤務者が対象だったが、現在は全社に展開中という。