2019年６月の後発品収載では、統合失調症治療薬ブロナンセリン（先発品名・ロナセン）など５成分に初めて後発品が収載された。すでにオーソライズド・ジェネリック（AG）が発売されている排尿障害改善薬シロドシン（同ユリーフ）には通常の後発品（GE）が収載された。これらの外来調剤での立ち上がりはどうだったのか。いつものように、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所（JMIRI、読み：ジェイミリ）のデータを用いて検証する。シロドシンは19年３月にAGが発売され、その３か月後にGEが発売された。AGは発売後速やかに立ち上がり、２か月目には57％と半数以上のシェアを獲得した（図１）。GE発売後、10ポイント程度シェアを侵食されたが、19年８月は50％を確保。GEは発売当月が４％、...