サノフィ新CEO バイエルのBrandicourt CEOが有力:米通信社
公開日時 2015/02/20 03:50
仏サノフィの新CEOには、バイエルヘルスケアAGのOlivier Brandicourt CEOが有力となっている模様だ。米ブルームバーグ通信やロイター通信などが先週末から今週にかけて相次いで報じた。
Olivier Brandicourt CEOは59歳のフランス人で、パリで医学教育を受け、パリの熱帯病研究所に8年間勤務し、マラリアの研究などに従事した経験がある。コンゴ共和国にも、2年間駐在していた。医薬品業界での経験としては、Parke-Davis/Warner-Lambertのアフリカ地区医学責任者を務めた後、ファイザーに入社。新興国市場およびエスタブリッシュト製品担当重役として務めたほか、2009年まではグローバル・スペシャルティス製品担当、12年まではプライマリーケア事業担当重役など要職を歴任後、13年にバイエルヘルスケアに入社、以来CEO兼会長を務めている。
Brandicourt CEOがフランス人で、米国市場ばかりでなく新興国市場にも精通している点をサノフィ側が評価したのではないかと見られている。消息筋によると、Brandicourt CEOはバイエルとすでに退任の交渉を行っているとし、サノフィは3月末までに新CEOを決めたい意向だと伝えられている。
なお、現段階(2月19日)では、サノフィ、バイエル両社ともこの件についてはコメントを控えている。
仏サノフィは、2014年10月末のChristopher Viehbacher前CEOの退任以降、新CEO探しを行っており、今までに、アストラゼネカのPascal Soriot CEO、医療機器会社Smith & NephewのOlivier Bohuon CEO、ノバルティスのEric Cornut最高倫理責任者、武田薬品のクリストフ・ウェバー社長兼COOらとともにバイエルのOlivier Brandicourt 会長兼CEOもサノフィの新CEOの候補として名前が上がっていた。