UCB 抗てんかん薬イーケプラ、20年10月から単独展開 大塚との契約満了で
公開日時 2019/03/12 03:50
ユーシービージャパン(UCB)と大塚製薬は3月11日、抗てんかん薬イーケプラ(一般名:レベチラセタム)の共同開発・販売契約が2020年9月末に満了し、10月からUCBが単独展開すると発表した。UCBは現在、自社販売している製品がない。UCB広報部は本誌取材に、「イーケプラの特約店は現時点では何も決まっていない。大塚製薬と協力して販売移管を進める」と説明した。
08年6月に締結した契約に基づき、大塚は契約終了後も一定期間、UCBからロイヤルティを受け取る。販売権の移管まで約1年半あるこのタイミングでの発表には、販売移管などの多くの作業をスムーズに進めるねらいがある。
イーケプラは現在、UCBが製造販売元で、大塚が販売・流通を担当し、両社共同でプロモーションしている。大塚の決算資料によると、同剤の18年の国内売上は403億円、19年は425億円を計画している。UCBのMR数は約175人で、イーケプラなどを扱うニューロロジー担当や抗リウマチ薬シムジアを扱うイムノロジー担当に分かれる。MRの詳細な内訳は開示していない。