日本化薬 ハーセプチンのバイオ後続品を発売
公開日時 2018/08/21 03:50
日本化薬は8月20日、抗がん剤ハーセプチン(中外製薬)の最初のバイオ後続品となるトラスツズマブBS点滴静注用60mg「NK」、同150mg「NK」(一般名:トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続1])を発売したと発表した。
効能・効果は、先行品とは異なり「HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃がん」のみで、3月に承認を取得していた。薬価(1瓶)は、60mg製剤で1万3683円、150mg製剤は3万1858円。
用法・用量は、他の抗がん剤との併用において、成人に対して1日1回、初回投与時には8mg/kg(体重)を、2回目以降は6mg/kgを90分以上かけて3週間間隔で点滴静注するとなっている。
2010年11月に韓国のセルトリオン社と日本での共同開発・販売契約を締結後、開発を行ってきた。日本化薬としては、14年に上市したインフリキシマブBS点滴静注用100mg「NK」(先行品:レミケード、田辺三菱製薬)に続くモノクローナル抗体のバイオ後続品となる。