田辺三菱 MRがスマホ通じて副作用などの情報収集可能に 安全性業務の効率化見込む
公開日時 2018/04/18 03:50
医薬品関連事業の情報システムを扱う日立インスファーマは4月17日、田辺三菱製薬の安全性情報関連ネットワークシステムを完成させ、MRが紙ベースで行っていた安全管理情報連絡票で収集していた有害事情、副作用などの情報をスマートフォンを通して収集することを可能にしたと発表した。
発表によると、MRがスマホから送信した情報は本社の安全管理部門へ送付。安全管理部門からの問合せや追加調査の指示への対応等の際には、スマホのカメラ機能を活用してイメージデータとして送付することもできるという。そのほか、今回完成したシステムでは、有害事象の追加調査を医療機関に依頼する場合の契約から情報入手等のプロセス管理できる。文献検索サービスから提供される文献情報も取り込んだ。
このシステムは、田辺三菱での安全性管理システムの整備、業務フローの効率化、MRとの連携強化などを目的に導入が進められ、3月から安全性情報の収集を開始したという。日立インスファーマは「大幅な業務の改善につながる見通し」だとしている。