富士製薬 緊急避妊薬ノルレボ錠の後発品を承認申請 国内初
公開日時 2018/03/07 03:50
富士製薬はこのほど、緊急避妊薬ノルレボ錠(一般名:レボノルゲストレル)の後発医薬品の承認申請を行ったと発表した。申請は2月26日付け。承認されれば、同剤の後発品は国内初となる。
ノルレボは国内初の「緊急避妊」の効能・効果を持つ薬剤。あすか製薬が2011年から発売している。望まれない妊娠が危惧された場合に、性交後72時間以内に服用することで避妊効果を発揮する。有効成分のレボノルゲストレル(合成黄体ホルモン)は、WHOによる緊急避妊のエッセンシャルドラッグに指定されている。
富士製薬が申請したのは1.5mg錠で、1回1錠の服用で用いる。ノルレボは薬価未収載品で、1錠あたり1万5000円前後とみられる。同社は、「薬剤費が高額で患者さんの経済的負担が大きい製剤であることから、以前より多くの医療機関から本剤のジェネリック医薬品の開発要望があった」とし、今回の申請に至ったとしている。
薬価収載品の後発品薬価は基本的に先発品薬価の0.5掛け(=50%)で算定されるが、ノルレボは後発品も薬価未収載品となる。ノルレボ後発品の価格がどの程度になるかについて富士製薬広報部は本誌に、「価格面は答えられないが、開発経緯に患者さんの経済的負担もあることから、これを考慮して今後検討していく」と話した。