GSK 全身性エリテマトーデスの新規治療薬ベンリスタを発売
公開日時 2017/12/14 03:50
グラクソ・スミスクライン(GSK)は12月13日、全身性エリテマトーデス治療薬ベンリスタ(一般名:ベリムマブ(遺伝子組換え)を発売したと発表した。既存治療で効果不十分な場合に用いる薬剤で、ステロイドなど標準療法との併用投与が想定される。全身性エリテマトーデス(SLE)を適応とする抗体医薬は国内で初めて。
同剤は、SLE患者に過剰発現し、疾患の活動に重要な役割を果たしているとみられる可溶性Bリンパ球刺激因子(BLyS)を標的とし、その生物活性を阻害することにより症状を抑える。点滴静注製剤と皮下注製剤の 2種類がある。
薬価は以下のとおり。
点滴静注用120mg1瓶 1万5404円
点滴静注用400mg1瓶 5万245円
皮下注200mgオートインジェクター1キット 2万4547円
皮下注200mgシリンジ1筒 2万4540円
SLEは慢性の自己免疫疾患で指定難病。関節の痛みと腫脹、極度の疲労、原因不明の発熱、皮
膚発疹、臓器障害など、さまざまな症状を伴う。SLEはエリテマトーデスでは最も一般的にみられる型であり、国内推定患者数は6万人以上。