NECと仙台白百合女子大 AIによる脳血管疾患の発症・重症化リスク予測研究 保健指導で活用
公開日時 2017/03/13 03:50
日本電気(NEC)は3月8日、宮城県仙台市にある仙台白百合女子大学と、AI(人工知能)技術を活用して脳血管疾患の発症・重症化リスクを予測する共同研究を開始したと発表した。宮城県富谷市で実施し、同市の保健事業の政策立案やハイリスク住民に対する保健指導への活用を目指す。
研究は、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つで、ビッグデータに混在する多数の規則性を自動で発見する「異種混合学習技術」と仙台白百合女子大学の鈴木寿則准教授の公衆衛生学的知見を組み合わせ、匿名化した医科・歯科・調剤のレセプトや特定健康診査のデータから、地域の健康課題の見える化、脳血管疾患の発症・重症化リスクを予測するもの。宮城県富谷市が、同市の過去2年間分のレセプトや特定健康診査のデータで協力する。
両者は、「地域の健康課題を踏まえた宮城県富谷市の保健事業における政策立案への活用や、脳血管疾患の発症・重症化リスクが高い住民に対する効果的・効率的な特定保健指導への活用を目指す」としている。