厚生労働省は６月14日、局長級以上の幹部人事を固めた。保険局長には鈴木康裕大臣官房技術総括審議官が就任する。このほか、医薬・生活衛生局長に武田俊彦氏（政策統括官（社会保障担当））、大臣官房長に樽見英樹氏（大臣官房審議官（健康、生活衛生担当））、政策統括官（総合政策担当）に福本浩樹氏（大臣官房年金管理審議官）、雇用均等・児童家庭局長に吉田学氏（大臣官房審議官（医療介護連携担当））が就任する。６月21日付で発令される予定。

保険局長に就任する鈴木氏は、慶應義塾大学医学部出身の医系技官で、外口崇氏に次ぎ、２人目の医系技官の保険局長就任となる。世界保健機関（WHO）で社会変革・精神保健部門局長、後に医療 技術・医薬品部門（ワクチン、予防接種、生物製剤担当）局長を務めるなど、感染症をはじめとしたグローバルヘルス、医療政策に強く、直近では、伊勢志摩サミットで薬剤耐性（AMR）問題などに取り組んでいた。2010年に保険局医療課長に就任し、12年度診療報酬改定に注力した。


人事は、６月21日付。（カッコ内は現職）

大臣官房長　樽見英樹氏（大臣官房審議官（健康、生活衛生担当））
医薬・生活衛生局長　武田俊彦氏　　（政策統括官（社会保障担当））
職業能力開発局長　宮野甚一氏（大臣官房総括審議官（国会担当））
雇用均等・児童家庭局長　吉田学氏（大臣官房審議官（医療介護連携担当））
社会・援護局長　定塚由美子氏（内閣官房内閣審議官（内閣人事局））
老健局長　蒲原基道氏（大臣官房長）
保険局長　鈴木康裕氏（大臣官房技術総括審議官）
政策統括官（総合政策担当）　福本浩樹氏（大臣官房年金管理審議官）
大臣官房総括審議官（国会担当）　宮川晃氏（職業能力開発局長）


中垣英明医薬・生活衛生局長、香取照幸雇用均等・児童家庭局長、石井淳子社会・援護局長、三浦公嗣老健局長は辞職する。