製薬協 武田薬品の役職活動を6か月停止 CASE-Jプロモーション違反で
公開日時 2014/04/04 03:51
日本製薬工業協会は4月3日、武田薬品に対して、高血圧症治療薬の臨床研究「CASE-J」で不適切なプロモーション活動を行ったとして、副会長職にある長谷川閑史・武田薬品社長の役職活動を同日から6か月間停止すると発表した。
CASE-Jは ARBカンデサルタン(製品名:ブロプレス)とCa拮抗薬アムロジピンを比較した大規模臨床試験。製薬協は、武田薬品が学会発表時のデータを論文発表後も切り替えることなくプロモーションに用いていた行為を不適切と判断した。
武田薬品もこの日、製薬協から通知を受領したことを発表した。この問題をめぐっては、外部委員を交えた第三者委員会を設置し、調査を進めている。同社は「調査に引き続き全面的に協力するとともに、是正・改善すべき点を早急に明確にし、再発防止に向け、全力で対応する」とコメントしている。