メディセオ 首都圏~北海道間の医療用薬の鉄道輸送開始 大型コンテナ活用でドライバー不足などに対応
公開日時 2025/04/10 04:49
メディパルホールディングス(HD)は4月9日、子会社のメディセオが首都圏から北海道間の医療用医薬品の鉄道輸送を開始し、この輸送ルートには大型の「31フィート鉄道コンテナ」を用いると発表した。メディパルHDは、今回のモーダルシフト(=輸送手段をトラックから鉄道や船舶に転換すること)の取組みにより、ドライバー不足問題に対応し、温室効果ガスの排出量削減にもつながるとしている。
メディセオは2021年から、日本石油輸送、日本貨物鉄道、日本フレートライナーと連携した4社共同プロジェクトで、従来の大型トラック輸送から環境負荷の少ない鉄道コンテナを活用した輸送に取り組んできた。
今回、モーダルシフトの新ルートとして首都圏~北海道間を開始した。新ルートに導入する31フィート鉄道コンテナは従来の12フィートコンテナと比較して医薬品を大量に輸送することができる。メディパルHDは、▽長距離トラックのドライバー不足に対応、▽物流コストの削減、▽環境負荷の低減――に貢献できる取り組みだとし、「当社グループの持続可能な物流に関する取り組みをさらに強化する重要な施策となる」としている。
今回の取り組みは、流通業務の効率化を図る事業として国土交通省の「物流総合効率化法」に基づく総合効率化計画に認定されており、「モーダルシフト加速化緊急対策事業」に採択されたものとなる。