楽天メディカル 光免疫療法とペムブロリズマブの併用療法でP3開始 再発頭頸部がん ファーストラインで
公開日時 2025/01/27 04:50
楽天メディカルは1月24日、再発頭頸部扁平上皮がんに対するファーストラインとして、ASP-1929を用いたアルミノックス治療(光免疫療法)と抗PD-1抗体薬・ペムブロリズマブとの併用療法を検証する国際共同第3相臨床試験を開始したと発表した。米国の施設ですでに被験者への最初の投与がなされたという。今後、日本と台湾での患者登録を予定しているとしている。
試験は、多施設共同無作為化オープンラベル第3相臨床試験。遠隔転移のない局所再発の頭頸部扁平上皮がんに対するファーストラインとして、ASP-1929を用いた光免疫療法とペムブロリズマブとの併用療法の有効性と安全性を評価する。ASP-1929を用いた光免疫療法とペムブロリズマブとの併用群、もしくは治験担当医が選択するペムブロリズマブを用いた標準治療(単剤もしくは化学療法との併用)群に無作為に割り付ける。登録予定患者は約400人で、主要評価項目は全生存期間(OS)を据える。
楽天メディカルの三木谷浩史副会長兼CEOは、「試験の開始は非常に重要なマイルストーン。先行する試験での有望なデータから、ASP-1929を用いたアルミノックス治療とペムブロリズマブとの併用療法は、再発頭頸部がんにおける治療成績を大きく改善できる可能性があると確信している」とコメントしている。