塩野義製薬 道修町の現本社を25年夏以降に「グラングリーン大阪」に移転 グローバル拠点の機能発揮へ
公開日時 2024/07/12 04:49
塩野義製薬は7月11日、大阪・道修町の現本社を「グラングリーン大阪」(大阪市北区)内に2025年夏以降移転すると発表した。同社は1878年の薬種問屋「塩野義三郎商店」創業以来、道修町で事業を続けてきたが、「中期経営戦略 SHIONOGI Transformation Strategy 2030(STS2030)」に掲げたHaaS(Healthcare as a Service)企業への進化を実現する過程で、「Global Headquartersとしての本社機能の見直し」が不可欠と判断し、今回の本社移転に踏み切った。これに伴い、シオノギヘルスケアもグラングリーン大阪に本社を移転する。
同社は、Global Headquartersとしての「顔」となるオフィス・コンセプトの一つに「FACE」を掲げている。「Face to Faceでのコミュニケーションを活性化する」、「困難に立ち向かう」、「笑顔を届ける、自らが笑顔になる」という意味を込めたもの。新たな本社は「グラングリーン大阪」のパークタワー24階~26階に入る予定。全世界のSHIONOGIファミリーのコミュニケーションの中心地で、多様なビジネスパートナーを招き入れるGlobal拠点として相応しいオフィス環境・機能を目指すとしている。
◎多様なビジネスパートナーとの共創・協業を推進するオープンイノベーション拠点に
また新たな本社機能として、「多様なビジネスパートナーとの共創・協業を推進する新たなオープンイノベーションの拠点」とする考え。さらに、社内において多様な働き方を尊重しつつ、従業員同士のコミュニケーションやコラボレーションがより強化されることによって、事業活動の質とスピードのさらなる向上を図り、新たな価値が創造される環境を目指すとしている。
◎道修町の現本社 歴史的経緯も踏まえて引き続きグループ会社等が利活用する予定
一方で、創業地でもある道修町の現本社については、歴史的経緯も踏まえて引き続きSHIONOGIの重要な拠点と位置付けて利活用する考え。同社によると、「SHIONOGIグループの生産部門を担うシオノギファーマやグループ会社等が利用する予定」としている。