KMバイオ 血漿分画製剤4製品のJBとの販売提携終了 献血アルブミンはMeiji Seika ファルマが販売へ
公開日時 2024/06/14 04:50
KMバイオロジクスは6月13日、血漿分画製剤4製品に関する日本血液製剤機構(JB)との販売提携を2025年3月末で終了すると発表した。対象製品はボルヒール組織接着用、献血アルブミン静注、ノバクトM静注用、コンファクトF静注用――となる。25年4月1日以降は、ボルヒールと献血アルブミン製剤はMeiji Seika ファルマが販売及び情報提供・収集活動を行う。ノバクトとコンファクトはKMバイオが販売し、KMバイオとJBが共同で情報提供・収集活動を行う。
4製品ともKMバイオが製造販売元。19年1月にKMバイオとJBは販売提携基本契約を締結し、同年8月からJBが販売していた。今回、KMバイオからの申し出により、この販売提携契約を終了することになった。KMバイオは本誌取材に、契約終了を申し出た理由は「開示していない」と話した。
ただ、Meiji Seika ファルマに25年4月以降、ボルヒールと献血アルブミン製剤を販売移管することで、「製造から販売までを明治グループで完結できる。サプライチェーンを通してサービス向上が期待できる」とコメントした。
血友病関連凝固因子製剤であるノバクトとコンファクトはKMバイオが販売することになる。この理由については、「血友病に用いる製剤で納入先が限定されており、当社で販売できると判断した」と述べた。なお、血友病に用いるバイクロット配合静注用は25年4月以降もこれまでと変わらずKMバイオが販売し、JBと共同で情報提供・収集活動を行う。