BCG 米メルク社とAIや生成AI活用した創薬ターゲット発見・評価で連携 戦略的パートナーシップ締結
公開日時 2024/06/07 04:50
ボストン コンサルティング グループ(BCG)は6月6日、米・メルク社と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。AI(人工知能)や生成AIを活用し、創薬ターゲットの発見、評価に向けて連携する。実際の共同研究はBCGのテクノロジー・デジタル専門家集団「BCG X」が担うことにしており、まずは慢性疾患と変性疾患に焦点をあてた研究に着手する。
BCGは、テクノロジーやデジタルを駆使したビジネスおよびプロダクトビルディングを担う専門家集団「BCG X」を組織している。同社によると、日本を含む世界80 超の都市に約3000人のテクノロジスト、データサイエンティスト、エンジニア、デザイナー、プロダクトマネジャー、アントレプレナーを擁しているという。
今回のパートナーシップは、「BCG X」とメルク社が連携し、バイオマーカーと疾患の生物学的プロセスとの関係をより深く理解し、創薬ターゲットの発見を促進するため、AIを活用してゲノムなど、生命の構造や機能を解析するためのデータをマイニングするためのアルゴリズムを共同開発するというもの。
BCGマネージング・ディレクター&シニア・パートナーで、「BCG X」のグローバルリーダーを務めるシルヴァン・デュラントン氏は、「メルク社と共に、AIや生成AIを活用して新たな創薬ターゲットを特定し、創薬プロセスを加速させることを楽しみにしている」とコメントした。