救急救命士の活用で“断らない救急”を実践
平成立石病院が築く新たな救急医療体制
公開日時 2024/05/01 00:00
積極的な転院搬送で地域の救急医療を底上げ高齢社会の進展、医師の働き方改革の推進などを背景に、地域における救急医療体制の見直しが求められている。増加する高齢患者の救急搬送への対応や、時間外労働の短縮化による影響などで、受け入れ体制の強化が必須となっているからだ。社会医療法人社団直和会平成立石病院(東京都葛飾区)は2002年の創設時から救急医療を病院機能の柱に据え、より多くの患者を受け入れるための仕組みづくりに注力してきた。その甲斐あって救急搬送数では都内でも有数の実績を残すとともに、救急医療の質向上、および救急医療に従事する医師の負担軽減でも成果を出している。同院院長で救急科部長の大桃丈知氏に取材し、平成立石病院の救急医療体制や今後の同医療のあり方などをレポートする。(富井和司)2017年に救...