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KMバイオ・永里社長 「国産ワクチンを安定的に供給する」 5種混合ワクチンの定期接種開始前に

公開日時 2024/03/29 04:48
KMバイオロジクスの永里敏秋代表取締役社長は3月28日のメディアセミナーで、5種混合ワクチン・クイントバックの定期接種開始を前に、「全て国内で生産し、品質が担保されたワクチンを安定的に日本の子どもたちに供給していく」と意欲を示した。さらに今後の展望としてB型肝炎ワクチンを加えた6種混合ワクチンも「国産でしっかりと開発を進めていきたい」と語った。

◎ワクチンはもちろん抗菌薬も「国内で一貫して生産できる体制を確保」 私たちの強みだ


永里社長は新型コロナウイルスの感染拡大を振り返り、日本国内でのワクチン製造や医薬品の安定供給が後手に回った点に触れ、「ワクチンはもちろん抗菌薬も、国内で一貫して生産できる体制確保が安定供給や経済安全保障の観点からも重要課題であることが浮き彫りになった」と強調。Meiji Seika ファルマとともに明治グループの医薬品セグメントとして「国内で製造から販売までサプライチェーン全体を1つの企業グループで担っているのは私たちの強みだ」と指摘。「国産のワクチン、抗菌薬の生産強化を推進していきたい」と語った。

◎5種混合ワクチン・クイントバック水性懸濁注射用 4月1日から定期接種の対象に

5種混合ワクチン・クイントバック水性懸濁注射用は、既存の百日せき、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ混合ワクチンの4種混合ワクチンに、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)の抗原成分を加えた5種混合ワクチン。4月1日から定期接種の対象となる。

KMバイオの園田憲悟製品開発部長は、クイントバックの製品特性として抗原の国内生産や接種回数の減少による負担軽減に加え、生後2か月から接種を開始できる点を強調。「重症化リスクの高い疾患を防ぐために厚労省の要請もあり、臨床試験から2か月接種でデザインし、安全性、有効性が確認できた」と説明した。Hibワクチンの製造工程では、低分子化の工程やキャリアたんぱくとの結合比率を見直し、より安定性や安全性を高めたという。
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