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塩野義製薬 長崎大学とマラリアに関する包括的連携で「第2期」開始 候補品を早期に開発ステージへ移行

公開日時 2024/03/06 04:49
塩野義製薬は3月4日、長崎大学と行っている「マラリアを中心とした感染症分野における包括的連携」の第2期事業を開始すると発表した。2024年4月から29年3月の第2期については、これまで行った感染症分野での研究成果を踏まえ、候補品を早期に開発ステージへ移行させるほか、さらなるアンメットニーズを満たす新たな創薬研究にも取り組む方針だ。

同社は、19年2月に長崎大学とマラリアに関する包括的連携に関する協定を締結し、マラリアの予防および治療に関する研究を大きく進展させ、マラリアの創薬研究基盤を構築するに至った。また、創薬研究においては、新たな低分子の候補化合物を見出すとともに、ワクチン研究においても有効性の高いワクチンモダリティを確立した。

マラリアは、エイズ、結核と並ぶ世界三大感染症の一つとされ、主に熱帯、亜熱帯地域で流行し、1年間の感染者数は世界で約2.5億人、死亡者数は約61万人と報告されている。近年は、気候変動による流行地域の拡大も見られ、人類の脅威として世界的に深刻視されている。長崎大学と実施する第2期事業においては、マラリア治療薬の開発候補品について、早期にステージを移行させ、実用化に近づけたい考えだ。塩野義製薬としては、感染症のリーディングカンパニーとして、こうした取り組みを通じ、感染症のトータルケアの実現に注力する。


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