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厚労省 第一三共の新型コロナワクチン140万回分購入で合意 国内企業と初の契約

公開日時 2023/11/20 04:49
厚生労働省は11月17日、第一三共の新型コロナワクチン「ダイチロナ筋注」のオミクロン株XBB.1.5対応1価ワクチンについて、薬事承認が得られた場合に140万回分購入することで合意したと発表した。国内企業が開発した新型コロナワクチンとして初の購入契約となる。

ダイチロナのXBB.1.5対応1価ワクチンは11月27日開催予定の薬食審・医薬品第二部会の「報告品目」として議題にあがっている。報告品目は、PMDAの審査段階で承認して差し支えないとされ、同部会では審議せず、報告のみで良いと判断されたもの。第一三共は、ダイチロナのXBB.1.5対応1価ワクチンを12歳以上の追加免疫用として一変申請していた。

ダイチロナは新型コロナに対する国産初のmRNAワクチン。冷蔵(2~8度)での流通・保管が可能なため、医療現場での利便性の向上が期待できる。ダイチロナは8月2日に追加免疫に用いる起源株1価mRNAワクチンとして承認された。しかし、23年秋開始接種で使用する新型コロナワクチン(追加免疫)はオミクロン株XBB1.5系統を含有する1価ワクチンに決まっていたため、同社はダイチロナの供給は行わず、XBB1.5系統ワクチンの開発を推進していた。

◎第一三共 年内供給へ準備 「社会の安心・安全及び人々の健康に貢献していく」

第一三共はこの日、「国産初のCOVID-19mRNAワクチンである本剤を年内に供給するため、生産準備を進めるとともに、ワクチン開発・生産技術のさらなる強化に取り組み、社会の安心・安全及び人々の健康に貢献していく」とのコメントを出した。

なお、厚労省は新型コロナのXBB1.5対応1価ワクチンについて、ファイザー/ビオンテックのコミナティは計3900万回分、モデルナのスパイクバックスは計600万回分購入する契約を結んでいる。

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