リスクを可視化し救えなかった命を救う製薬企業の臨床開発部門からキャリアをスタートさせたグライムス英美里さん。その際の臨床データのアナログ的の整理や分析が“ペイン”として胸に刻まれたことで、紆余曲折を経ながら後々の起業につながった。すなわち、表記や形式などがバラバラのデータを標準化し、ビッグデータとしての活用を支援する株式会社Yuimediの創業である。いかにもＤＸを掲げる企業が飛びつきそうなビジネスであるものの、実は人の介在が求められるため、データ利活用への気概やモチベーションがなければ、容易に手をつけられないデリケートな領域なのだという。日常診療で日々膨大に生み出されるデータの価値最大化をめざす、グライムスさんにデータ利活用に懸ける思いを語ってもらった。（富井和司）...