ファイザー 沈降20価肺炎球菌結合型ワクチンを承認申請 プレベナー13に7血清型を追加
公開日時 2023/09/14 04:47
ファイザーは9月13日、沈降20価肺炎球菌結合型ワクチンを承認申請したと発表した。高齢者又は肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者における肺炎球菌による感染症の予防を目的としたもの。同ワクチンは、既承認の沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー13」に7血清型を追加したもので、同社は「さらに広範な血清型による肺炎球菌感染症を予防することが期待される」としている。なお、小児適応については3月に承認申請している。
今回申請したワクチンは、プレベナー13に含まれている1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23Fの13種に加え、新たに8、10A、11A、12F、15B/C、22F、33Fの7種の血清型が追加されている。肺炎球菌感染症は肺炎球菌により引き起こされる疾患群で、菌血症、敗血症、髄膜炎などの侵襲性感染症のほか、肺炎、中耳炎などの非侵襲性疾患(局所感染症)が含まれる。
ファイザーR&Dの石橋太郎社長は、「広範な血清型をカバーする本剤が、肺炎球菌による重篤な疾患から高齢者とリスクが高い人を守るために、承認取得に向けて関係者と引き続き協業していく」としている。