EAファーマは９月11日、中国のTransThera Sciences社と、肝・消化器領域における新薬の創出に向けて、創薬研究に関する共同研究契約を締結したと発表した。契約に基づき、両社はプロジェクトチームを組織。両社共同で研究リソースを供給し、新薬候補化合物の創出を行う。

TransThera.は中国南京市に本社を置くバイオ医薬品企業。「ACE」と呼称する独自の創薬プラットフォーム（Adaptive, Comprehensive and Expandableな低分子化合物の創製・最適化性に富んだ創薬システム）を持ち、オープン・イノベーション戦略によりアンメットメディカルニーズにこたえるべく革新的な治療法の開発に特化している。TransTheraはがん、炎症、CV領域を中心とした臨床プロジェクトを持つ。

EAファーマの研究開発部門担当取締役の箕村雅史氏は今回の提携について、「我々の独自の創薬プラットフォームを基盤に、炎症領域に関するナレッジを有する革新的でダイナミックなTransTheraを掛け合わせることで、新たなイノベーションが生まれることを期待している」とコメント。

TransTheraの創業者でありCEOのFrank Wu氏は、「アンメットメディカルニーズの高い患者に革新的な医薬品を提供するという我々のコミットメントが共有できるEAファーマとグローバルパートナーとして共同研究できることは、TransTheraにとってとても貴重な機会」だとし、「両社の強みを活用することで、本共同研究が新規の治療法の発見を加速することができると強く確信している」とコメントしている。