「一歩踏み込む問いかけ、抽象から具体へ」
公開日時 2023/09/01 00:00
合同会社Kiku塾代表菊岡正芳MRと医師との対話の実際を見る機会がある。医師が医薬品の処方に関係する言葉を発しても、また使用中の薬剤の使用感について話しても、MRがその言葉をフォローせずに、「ありがとうございます」とお礼を述べて終わったり、「自社製品のデータは・・・です」と製品情報の話を展開している。医師がせっかく具体的な話を展開しているのに、MRは抽象的な話に知らずのうちに戻す。臨床現場で起きていることをテーマに、薬剤の治療機会について対話するチャンスを自ら放棄している。今回は医師の言葉を受けて、一歩踏み込んだ問いかけで、薬剤の治療機会の対話を増やすことを考える。具体と抽象の違い具体(的)と抽象(的)、どちらが相応しいかという議論が良く見られる。具体と抽象は相対的な概念で、対比によって「ど...