日医工 グループ製造販売品143成分258品目を販売中止に 対象品リストをHPに公開 継続は905品目
公開日時 2023/07/12 17:25
日医工は7月12日、グループ製造販売品のうち143成分258品目について販売中止すると発表した。同社は3月の合同会社ジェイ・エス・ディーに対する第三者割当増資を経て発足した新経営体制以降、品質管理体制および製造工程の見直しを進めてきた。その際、継続的に製造販売する品目を選定する一方で、医療現場における必要性や中止の際の代替品の調整を行い、今回の258品目について、「継続して製造および販売することが困難」と判断した。これにより同社が継続して供給できる製品販売品は905品目となる。なお、医療関係者への販売中止の案内は、前日11日から同社MRが医療機関と特約店を直接訪問して行った。
販売中止する製品は143成分258品目。同社は対象品の全リストをホームページに公開した。製品ごとに在庫消尽時期と代替品/参考品を含めて掲載している。258品目の内訳は、①日医工グループ内(日医工、日医工ファーマ、エルメッド、日医工岐阜工場)において販売成分が重複する一部製品を中止して販売統合(成分重複品統合)する品目・41成分90品目、②販売を中止する品目・86成分146品目、③取扱い販売を終了する品・16成分22品目-。
◎カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム散10%「日医工」、セキコデ配合シロップは代替品なし
一方で、対象品のうち、カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム散10%「日医工」と、セキコデ配合シロップの2剤は代替品がないまま販売中止に至った。同社によると、カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム散10%「日医工」については、「すでに市場では錠剤メインであることから、日医工としても錠剤の販売を継続する」としている。セキコデ配合シロップについては、「2017年の第3回医薬品安全対策部会・安全対策調査会の検討結果でコデイン類配合製剤について12歳未満の使用が禁忌(2019年7月9日改訂)となった。その後、需要が減少するなど、これまで販売を継続してきたが、今回販売中止を判断するに至った」と説明している。
◎「当社が検討してきた製販品の販売中止案内が完了する見通し」
同社は、今回の販売中止について、「2023年3月1日以降、本日まで当社製販品の販売中止を案内してきたが、本日の案内をもってこれまで当社が検討してきた一連の当社が製造販売承認を有する製販品の販売中止案内が完了する見通しとなった」とコメントした。