協和キリンの眼科用外用マイトマイシンC製剤など 報告品目・新キット製品が薬価収載
公開日時 2023/05/24 04:51
新剤形、新規格などの報告品目・新キット製品が5月24日付で収載された。協和キリンがインドのIntas社から導入した眼科用外用マイトマイシンC製剤が含まれるが、発売日は「未定」(同社広報部)としている。
同剤の製品名は「マイトマイシン眼科外用液用2mg」。効能・効果は「緑内障観血的手術における補助」。薬価は2mg1瓶1563.90円。
協和キリンが国内販売していた抗がん剤・マイトマイシン注用2mg、同10mgに対し、日本眼科学会から「緑内障、高眼圧症に対する手術時の使用」について開発要望がなされた。また、2019年5月の厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の議論を経て、同省から協和キリンに開発要請され、協和キリンは公知申請の妥当性に係る見解を提出した。
こうした経緯の一方で、両剤の原薬製造過程での無菌性の確保に影響し得る事実が判明し、協和キリンは19年10月から両剤を自主回収。その後、両剤の製造再開に相当な時間を要することも判明し、供給再開のメドがたたなかった。そこで協和キリンは、眼科用外用剤としてのマイトマイシンC製剤をインドのIntas社から導入。この導入品が今回、収載されたものとなる。
◎ベピオのローション剤、タケキャブやタリージェのOD錠など収載
このほかの収載品目には、マルホの尋常性ざ瘡治療薬・ベピオのローション剤(薬価:2.5%1g 98.10円)や、アステラス製薬の抗がん剤・パドセブ点滴静注用の20mg製剤(20mg1瓶 6万1276円)、武田薬品の短腸症候群治療薬・レベスティブ皮下注用の0.95mg製剤(0.95mg1瓶(溶解液付) 1万8421円)がある。また、武田薬品の抗潰瘍薬・タケキャブや第一三共の疼痛薬・タリージェのOD錠も収載された。