エコシステム構築やデータ環境整備など国の支援を「日本発のシーズを社会実装し、日本を再び科学技術立国にすることは、我々医薬品産業がやらずに誰がやるんだと思っている」――。日本製薬工業協会（製薬協）の岡田安史会長は、イノベーション創出に向けてこう決意を示した。欧米でエコシステムが活性化するなかで、岡田会長が抱くのは「日本が空洞化する」という強烈な危機感だ。“ホームマーケット”である日本発のイノベーション創出に強い意欲を示し、このために産官学が連携したエコシステム構築が必要との考えを示す。岡田会長に、日本のイノベーションを取り巻く現状と課題認識などを聞いた。（望月英梨）日本の内需だけのビジネスは急速に成り立たなくなってきている――製薬企業を取り巻く日本の現状をどう見ているか...