コロナ禍初のインフルエンザ流行入りも患者数はコロナ前の12分の1に 22年12月
公開日時 2023/01/20 04:52
医療情報分析サービスを手掛けるインテージリアルワールド社は1月19日、2022年12月にコロナ禍となって初のインフルエンザ流行入りとなったものの、12月のインフルエンザ患者数はコロナ前の12分の1との分析結果を発表した。
同社は、独自に運用する統合医療データベース「Cross Fact」のデータを基に分析した。調査対象の経口インフルエンザ治療薬はオセルタミビル、ザナミビル、ラニナミビル、バロキサビル――となる。
22年12月に経口インフルエンザ治療薬を処方・調剤された推計患者数は約9万8000人だった。しかし、コロナ前2シーズン(18年、19年)の12月の平均患者数は約119万人で、22年12月の患者数はコロナ前の12分の1となっていた。
コロナ禍で流行が見られなかったインフルエンザは、12月16日に岩手県で1週間に報告された患者数が1医療機関あたり1.57人となり、流行の目安になる1人を超えたとの発表があった。そして、厚労省は12月28日に、22年第51週(12月19日~25日)分の感染症発生動向調査で、インフルエンザの定点当たり報告数が1.24となり、流行の目安としている1.00を上回ったとして、インフルエンザの流行シーズンに入ったと発表した。