CSLベーリング 患者向け「CSL IgGサポートナビ」のサービス提供開始 医療従事者と治療履歴を共有も
公開日時 2023/01/20 04:50
CSLベーリングは1月19日、患者向けペイシェント・サポート・プログラム「CSL IgGサポートナビ」のサービス提供を開始したと発表した。同社の20%皮下注用人免疫グロブリン製剤・ハイゼントラで治療中の患者が自分自身で治療記録を管理することができる。同社は、コロナ禍など「対面が難しい時代でも、定期的に主治医をはじめとした医療関係者と治療履歴を共有し、円滑なコミュニケーションと今後の治療計画に役立てることができる」と強調している。
「CSL IgGサポートナビ」は、ハイゼントラの治療記録を患者自身が管理でき、医師や医療従事者と定期的に治療履歴を共有することができる。患者が投与スケジュールを入力し、投与時間の通知を受け取るためのリマインダーを作成することで、お知らせ通知が届き、飲み忘れを防ぐことができる。また、スマホのカメラを使って製品箱に印字されているバーコード(GS1コード)を読み取ることで、ロット番号と有効期限が自動入力される。さらに、投与を記録するたびに治療履歴が更新されるため、アプリ上でいつでも確認、編集、共有が行える。
◎モランジュ社長「医師が患者さんの治療の状況や課題をより理解いただける」
ジャン・マルク モランジュ代表取締役社長は昨年12月に行った本誌とのインタビュー(
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