千寿製薬 ルセンティスBSで「糖尿病黄斑浮腫」の適応追加
公開日時 2023/01/16 04:50
千寿製薬は1月13日、眼科用VEGF阻害薬・ラニビズマブBS硝子体内注射用キット10mg/mL「センジュ」について、糖尿病黄斑浮腫の適応が追加されたと発表した。適応追加は1月11日付。同剤は、先発品ルセンティスの初めてかつ唯一のバイオシミラー。キッズウェル・バイオと共同開発し、2021年12月から販売している。
今回の追加適応を含め、ラニビズマブBSの適応症は、▽中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性、▽病的近視における脈絡膜新生血管、▽糖尿病黄斑浮腫――の3つとなった。
千寿製薬は、「網膜疾患の薬物治療は眼科用VEGF阻害剤を用いた治療が主流となっているが、薬剤料が非常に高価であることに加え、継続的な投与が必要となる場合が多く、治療費が高額になっている」と指摘。ラニビズマブBSにより、「患者の経済的負担の軽減に貢献できるものと考えている」としている。
ラニビズマブBS硝子体内注射用キット10mg/mLの薬価は7万9348円、ルセンティス硝子体注射用キット10mg/mLは11万3702円で、ラニビズマブBSの対先発薬価は約7割となっている。