エーザイ 抗てんかん薬・フィコンパ、注射剤の追加を申請
公開日時 2022/08/31 04:49
エーザイは8月30日、自社創製の抗てんかん薬・フィコンパ(一般名:ペランパネル)について、新投与経路医薬品として注射剤の追加を申請したと発表した。現在、錠剤と細粒剤が販売されている。ただ、てんかん患者が手術時など一時的に経口で服用できない場合、投与中断による発作リスクが懸念され、経口投与以外の治療選択肢のニーズに応えるため注射剤を開発した。
同社は、注射剤の錠剤との生物学的同等性のほか、錠剤の代替療法としての安全性及び忍容性を確認し、今回の申請に至った。同社は、「唯一のAMPA受容体拮抗作用に基づく抗てんかん剤として注射剤を製品ラインナップに加えることによって、より幅広い患者に新たな治療選択肢を提供できるようになることが期待される」としている。
フィコンパは、グルタミン酸によるシナプス後膜のAMPA受容体を選択的かつ非競合的に阻害し、神経の過興奮を抑制する。