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スイス・ノバルティス GE部門サンドを分離 サンドは欧州1位のGE企業に 23年下半期に分離完了予定

公開日時 2022/08/26 04:52
スイス・ノバルティスは8月25日、同社のジェネリック部門サンドを分離(スピンオフ)すると発表した。サンドは欧州第1位のジェネリック企業としてスイスに本社を置き、スイス証券取引所に上場する。ノバルティスはサンド分離について、「それぞれの資源が集中化でき、独立した成長戦略を追求する能力を得る」と指摘。サンドについて「バイオシミラーのグローバルリーダーを目指すことで株主価値も最大化できる」と強調した。分離上場は2023年下半期に完了予定。

◎サンドの21年売上高は96億米ドル

サンドの2021年の売上高は96億米ドル(約1兆3129億円)。日本を含む世界100地域以上の市場に対し、バイオシミラー、抗生物質、およびジェネリック医薬品の重要な戦略分野への投資を継続している。このため同社も、「ヨーロッパでナンバーワンのジェネリック企業であり、バイオシミラーのグローバルリーダー」を自負している。日本ではサンドとサンドファーマの2社体制で日本事業を推進しており、従業員数はサンドが約370人、サンドファーマが約30人。取扱品目数は、サンドが約180品目、サンドファーマは約90品目。

一方、ノバルティスはグローバルで組織再編に着手している。すでに経営陣の一部を刷新したほか、2024年までに販売費および一般管理費を10億米ドル(約1240億円)削減する計画だ。20年から26年の売上高について少なくとも年平均4%の成長率を目指す方針を打ち出していた。さらに、スイス国内社員の10%に当たる1400人を削減、グローバルの従業員10万8000人のうち8000人を今後3年程度で削減する方針も示されている。こうした中で、サンドの分離についても、そのタイミングをはかっていたとも言われている。分離後のサンドは法人化され、スイス国内に本社を構える。また、米国で米国預託証券 (ADR) プログラムを利用して、スイス証券取引所に上場することも公表された。

◎ヴァス・ナラシンハンCEO「それぞれのビジネスニーズに経営陣を集中でさせ、価値創造を最大化」

サンドの分離についてノバルティスのヴァス・ナラシンハンCEOは、「両社は資本とリソースの割り当てを優先し、それぞれのビジネスニーズに経営陣を集中させることで、株主の価値創造を最大化に集中できる」とコメントした。また同社のJoerg Reinhardt会長は、「スピンオフによりサンドは、欧州でナンバーワンのジェネリック企業として上場し、スイスを拠点とするバイオシミラーの世界的リーダーになるだろう」と強調した。
 
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