薬剤費の動向、卸や企業の状況も考慮して検討する
厚労省・紀平薬剤管理官
公開日時 2022/05/01 00:00
キーパーソンは薬価制度改革をこう読む厚生労働省保険局医療課の紀平哲也薬剤管理官は本誌取材に応じ、「今後の中間年改定のあり方や調整幅の議論、薬価制度を考えるうえでは、制度のあり方としてきちんと整理なければいけないということはあるにせよ、現状の薬剤費の動向、卸や企業の状況も考慮して、検討していく必要がある」との見解を示した。調整幅や毎年薬価改定のあり方については、財務省の財政制度等審議会が4月13日の財政制度等審議会財政制度分科会で、調整幅について「可及的速やかに、廃止を含めて制度のあり方を見直し、少なくとも段階的縮小を実現すべき」と主張しており、薬価制度改革をめぐり、今後議論の焦点となることが想定される。(望月英梨)調整幅は1992年度から2000年度改定以前までは、実費保障の考え方で、加重平...