沢井製薬は4月22日、同社ＨＰを通じた医療用医薬品の供給状況について、「出荷量の状況」と「製造販売業者の対応状況」を新たに追記し、情報公開した。表示方法の変更は4月12日付の日薬連通知を踏まえたもの。「供給不安解消のため、可能な限りの情報提供を行う」との趣旨に従い、日薬連で統一した用語・考え方に基づき公開した。沢井製薬メディカルサイト（医療関係者向けＨＰ）を通じ、最新情報をPDFファイルまたはエクセルファイルでダウンロードできる。

日薬連通知（4月12日付）では、「出荷量の状況」および「製造販売業者の対応状況」について、それぞれ4区分の定義を設け、製品ごとに最新情報をアップデートして医療関係者等に公開するよう求めている。沢井製薬は、これまで製品ごとに「流通状況（限定出荷・出荷停止）・一部包装欠品」として情報公開してきたが、これに加えて、4月19日から新たに「出荷量の状況」と「製造販売業者の対応状況」の最新情報を追記した。情報はアップデートされ、迅速な情報公開に努める考え。

同社は、厚労省医政局経済課通知（2021年12月）に係る品目（130品目）についても、近日中に情報公開をすべく準備していることを明かした。さらに、限定出荷をしていない品目も含め、全品目について「出荷量の状況・対応状況」を公開することも検討しているとした。このほか、JGA（日本ジェネリック製薬協会）に対し、「業界統一のフォーマットであれば、外部の医療関係者や流通関係者が見やすくなる」として働きかけていきたいとしている。