テレフレックスメディカルジャパンは、国内初の前立腺肥大症に伴う排尿障害に対する植込み型前立腺組織牽引システム「UroLiftシステム」を４月１日から販売を開始した。同システムが１日付で、保険適用されたことを受けたもの。前立腺肥大症による下部尿路症状に対する低侵襲治療で、前立腺肥大症患者の症状を早期に緩和し、患者が迅速に回復することを可能にする。また、患者は最小限のダウンタイムで通常の日常生活に戻り、性機能を維持できるとしている。

同システムによる治療法は、「経尿道的前立腺吊上術」とも呼ばれ、米国泌尿器科学会と欧州泌尿器科学会の両方のガイドラインで、前立腺肥大症の治療として経尿道的前立腺吊上術が推奨されている。

同システムは日帰り外来手術が可能。患者の100CCまでの前立腺肥大症の症状の治療に適応される。手術中に挿入されるインプラントは永久留置で、前立腺組織を加熱、切断、破壊、切除することなく前立腺の閉塞を緩和する。同社は、「新たな永続的な性機能障害が報告されていない唯一の治療法」だとしている。

安全性は、「最も一般的な有害事象」は一時的なもので、血尿、排尿障害、尿意切迫、骨盤痛、尿失禁などが報告されている。出血や感染などの稀な副作用は、重篤な転帰につながる可能性があり、介入が必要になる場合もある。

【訂正】社名表記に誤りがありました。見出しと本文を修正しました。（４月15日12時15分）