丸石製薬 EVAセラピューティクスと「腸換気技術」を用いた非侵襲的医療機器の共同開発で資本業務提携
公開日時 2022/03/10 04:50
丸石製薬は3月9日、EVAセラピューティクス(大阪府大阪市)と腸換気技術の実用化に向けた共同開発と資本業務提携に関する契約を締結したと発表した。腸換気技術(EVA法)は新たな呼吸管理法として期待される技術。COVID-19などの感染症による重症肺炎が引き起こす重篤な呼吸不全などの治療を目的とした非侵襲的医療機器の早期実用化に向けた共同開発で協業する。
EVA法は、ドジョウなどの水生動物が、低酸素環境下で腸からガス交換をする「腸呼吸」に着目を得て発明された肺に非依存的な画期的な換気技術のこと。東京医科歯科大学の武部貴則教授らの研究チームにより発明されたもので、消化管を活用して呼吸を実現するという医学史上全く新たな治療概念を確立した。内閣府主催「第4回 日本オープンイノベーション大賞」において、「腸換気(EVA)技術の実用化」として科学技術政策担当大臣賞を受賞している。
今回提携するEVAセラピューティクスは、東京医科歯科大学の武部教授による「体内に存在する器官を転用し、失われた臓器機能を補う」という新たな再生医療技術の社会実装をビジョンとするスタートアップ企業として2021年6月に創業した。