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スズケンとNEC AI活用で入荷伝票入力の業務時間75%削減 「物流センター」の自動化・省人化実現へ

公開日時 2022/02/18 04:50
スズケンとNECは2月17日、AIや物体認識などの先進技術を活用した「入荷伝票入力の自動化」と「梱包品棚卸の自動化」の実証実験を行い、入荷伝票入力に要する業務時間を 75%削減したと発表した。梱包品棚卸の自動化についても、ベルトコンベアのライン上に設置したバーコードリーダを活用し、100%の自動化を達成した。スズケンは2024年3月稼働予定の卸物流拠点「首都圏物流センター」の業務効率化に必要な知見を得ることができたとしており、物流センター内のさらなる自動化・省人化を目指すことにしている。

両社による実証実験は21年7月から11月にかけて行った。NECのAIを用いたOCR(光学文字認識装置)による入荷伝票入力の自動化に関する実験では、439書式中204書式の納品伝票で90%以上の入荷伝票入力の自動化を達成。同時に入荷伝票入力に要する業務時間を75%削減した。一方、NECの同時物体認識技術を活用した「梱包品棚卸の自動化」は、紙の帳票やハンディターミナルなどを使い人手で対応していた梱包品の棚卸作業を、ベルトコンベアのライン上に設置したバーコードリーダを活用し、100%の自動化を可能とした。

また、NEC の同時物体認識技術を活用し、バーコードリーダが撮像した段ボールなどの梱包品の画像データを事前に画像登録したマスタデータと照合して梱包品の個別認識を行った。その結果、包装変更の確認が可能となり、梱包品の側面に記載されているロットや使用期限、賞味期限等の情報を画像データからOCR で読み取り、自動的にシステム登録することが可能となった。

スズケンとNECの両社は、実証実験で得られた知見を活かし、24年3月に稼働する卸物流拠点「首都圏物流センター」について自動化・省人化により、物流品質向上と業務効率化を図りたい考え。今後はロボットを活用した運搬作業やフォークリフトの自律・遠隔制御により、物流センター内のさらなる自動化・省人化を目指す方針だ。

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