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中医協総会 特例拡大再算定にタケキャブなど4成分6品目該当 市場拡大再算定はビクトーザ皮下注など

公開日時 2022/01/20 04:50
中医協総会は1月19日、市場拡大再算定品目、用法用量変化再算定品目について了承した。特例拡大再算定は、武田薬品のタケキャブ錠10mg・20mgが該当し、類似品を含めて4成分6品目が引下げを受ける。市場拡大再算定に該当したのは、GLP-1受容体作動薬のビクトーザ皮下注 18mg(ノボ ノルディスクファーマ)とその類似薬など、先発品17成分33品目。イーケプラ錠とアレジオン点眼液は後発品が上市されており、後発品も対象となる。このほか、用法用量変化再算定には、ビンダケルカプセル錠(ファイザー)など2成分、2品目が該当する。改定後薬価は、薬価告示で示される。

◎タケキャブ「年間売上高1000億円超、基準年間販売額の 1.5 倍以上」に該当

特例拡大再算定に該当したタケキャブ錠は、「年間売上高1000億円超、基準年間販売額の 1.5 倍以上」に該当。同剤を含む配合剤である、キャブピリン配合錠、ボノサップパック400・800、ボノピオンパック(いずれも、武田薬品)が類似品に該当した。特例拡大再算定の上限である最大25%の引下げ、もしくは市場実勢価に基づく薬価改定による算定額の低い額となる。

◎市場拡大再算定 新薬17成分33品目が対象

市場拡大再算定は、17成分33品目が対象となる。GLP-1受容体作動薬のビクトーザ皮下注 18mgが市場規模の拡大(原価計算品目)で該当。ゾルトファイ配合注フレックスタッチ(ノボノルディスクファーマ)、バイエッタ皮下注 5µg ペン 300・10µg ペン 300(アストラゼネカ)、ビデュリオン皮下注用 2mg ペン(アストラゼネカ)、リキスミア皮下注 300µg(サノフィ)、ソリクア配合注ソロスター(サノフィ)、トルリシティ皮下注 0.75mg アテオス(日本イーライリリー)、オゼンピック皮下注 0.25mgSD・0.5mgSD・1.0mgSD(ノボノルディスクファーマ)も類似品として引下げを受ける。

◎イーケプラ錠、アレジオン点眼液は後発品も対象に


すでに後発品の登場している、抗てんかん薬のイーケプラ錠 250mg・500mg、イーケプラドライシロップ 50%(ユーシービージャパン)は、「効能追加による市場規模の拡大」で該当。アレジオン点眼液 0.05%・LX 点眼液 0.1%(参天製薬)も、「剤形追加による市場規模の拡大」で該当した。2成分については、後発品も引下げの対象となる。

気管支喘息治療薬・「ヌーカラ皮下注用 100mg・皮下注100mg シリンジ・皮下注 100mg ペン」(グラクソ・スミスクライン)も「効能追加による市場規模の拡大」で該当。類似品として、「ファセンラ皮下注 30mg シリンジ」(アストラゼネカ)も引下げを受ける。

このほか、ノベルジン顆粒 5%・錠 25mg・錠 50mg(ノーベルファーマ)、レボレード錠 12.5mg・25mg(ノバルティスファーマ)、ポマリストカプセル 1mg・2mg・3mg・4mg(ブリストル・マイヤーズスクイブ)、サムチレール内用懸濁液 15%(GSK)、オニバイド点滴静注 43mg(日本セルヴィエ)、ヤーボイ点滴静注液 20mg・50mg(BMS)も対象となる。

◎用法用量再算定 ビンダケルカプセルなど2品目が該当


用法用量再算定は、ビンダケルカプセル20mg(ファイザー)が該当。主たる効能効果である「トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの末梢神経障害の進行抑制」に対し、2019年3月に「トランスサイレチン型心アミロイドーシス(野生型及び変異型)」の効能追加が行われたことに伴って、用法用量の変更が併せて行われたことを踏まえて引下げを受ける。ビンマックカプセル 61mgも類似品に該当した。
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