デュロキセチン後発品 発売翌月にシェア14%どまり
出荷調整の影響 エルデカルシトールで先発回帰も
公開日時 2021/10/01 00:00
自主回収、出荷調整、欠品――と、医薬品の安定供給をめぐる問題が相次いでいる。特に後発品で今年に入ってからおびただしい数の品目が対象となり、問題が収まる気配はない。「2023年度末までに全都道府県で後発品比率80%以上」という新たな目標に向けてスタートを切ったはずだが、使用促進はおろか、先発品への回帰が相次ぎ起きかねない状況だ。そこで今回は、21年6月の後発品追補収載品を中心とした動向とともに、供給不安に陥った品目の今を、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析するインテージリアルワールド(略称:IRW、旧社名:医療情報総合研究所)のデータで見てみた。21年6月収載の目玉は、うつ病・疼痛治療薬デュロキセチン(先発品:サインバルタ)だろう。先発品は20年12月期に薬価ベースで600億円超を売り...