オンライン診療が導く医療の未来像
医療現場のDX化に製薬産業はどう臨むか
公開日時 2021/10/01 00:00
コロナ陽性自宅療養患者の急増に伴い、改めてオンライン診療に注目が集まっている。東京都医師会は多摩地区の自宅療養者へのケアにMICINの「curontypeC」を採用した。埼玉県産婦人科医会も自宅療養妊婦への健康観察を目的に、メドレーとNTTドコモの提供するオンライン診療システムを導入する。これまで慎重だった医師会や医療団体が組織的な対応に歩み出している。一方で、オンラインを活用した新たな医療提供モデルや治療モデルで臨床研究や実証研究も増えており、自治体、医療者、産業界のパートナリングも活発化しだした。(沼田佳之)日本国内のオンライン診療の普及率はいまだ低調だ。だが、それ以上に、オンライン診療・服薬指導、電子カルテ情報の多職種間の共有化を想定した地域医療情報連携ネットワークの組み合わせによる、...