中医協総会 オフェブに市場拡大再算定適用 薬価10%強引下げ 適用日は11月1日
公開日時 2021/08/05 04:49
中医協総会は8月4日、特発性肺線維症(IPF)治療薬のオフェブカプセル(日本ベーリンガーインゲルハイム)に市場拡大再算定を適用することを了承した。オフェブカプセル100mgは10.6%、150mgは10.8%、薬価を引き下げる。医療機関などの在庫への影響を踏まえ一定の猶予期間を設けるため、新薬価の適用日は11月1日。
新薬価は、100mg1カプセルは3968.90円(現行:4440.80円)、150mg1カプセルは5953.50円
(6676.40円)。3月診療分のNDBデータに基づいて検討したところ、「年間販売額が350億円超かつ、基準年間販売額の2倍超」とする市場拡大再算定の要件に該当すると判断された。同剤は、特発性肺線維症を効能・効果として2015年に承認を取得。19年に全身性強皮症に伴う間質性肺疾患、20年に進行性線維化を伴う間質性肺疾患の効能追加を取得している。
なお、市場拡大再算定は、効能追加などがあり、2年度目以降の予想販売額が350億円超となるなどの条件を満たした医薬品で、一定規模以上の市場拡大があった場合、新薬収載の機会に薬価を見直す制度。