アステラス製薬 「早期退職者優遇制度」導入 グループ会社2社を含む社員450人程度想定 12月末退職
公開日時 2021/06/03 14:25
アステラス製薬は6月3日、「早期退職優遇制度」を導入すると発表した。同制度はアステラス製薬、アステラスファーマテック、アステラスグリーンサプライの社員を対象とするもので、想定対象人員は450人程度。営業部門のMRも含まれる。対象者の退職日は2021年12月末日を予定している。なお、3社合計の従業員数は約5600人。
同社は5月26日に「経営計画2021」を発表したが、今回の早期退職優遇制度の導入は、経営計画2021の実行に必要な組織およびケイパビリティの見直しを行う中で、その必要性が認められたもの。
なお、経営計画2021では、販管費について「絶対額で維持」する方針を示しながら、効率性を追求するための取り組みとして、営業体制の変革、デジタル化による業務の簡素化と自動化、新たな働き方への適応―などの項目を明示していた。その一方で、新製品の発売準備や販売促進活動や新規モダリティのためのコマーシャル組織体制の確立については、成長品およびデジタルトランス フォーメーションに投資する方針も盛り込んだ。こうした取り組みを通じ、同社の販管費は20年度実績の対売上比率31%から25年度には21%まで圧縮する方針を経営計画2021に明記した。
今回の早期退職者優遇制度導入よる通期(2022年3月期)連結業績への影響について同社は、「今後の応募状況等を精査の上、確定次第お知らせする」としている。