スズケン 日本新規参入インスメッド社の抗菌薬アリケイスの製造、メーカー物流、卸流通を受託
公開日時 2021/05/18 04:50
スズケンは5月17日、日本に新規参入するインスメッド社が開発した抗菌薬アリケイス吸入液590mg(一般名:アミカシン硫酸塩)と専用ネブライザについて、日本国内での製造業務、メーカー物流業務、卸流通業務を受託することで合意したと発表した。アリケイスは世界初の既存治療で効果不十分のマイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)による肺非結核性抗酸菌症(肺NTM症)に対する吸入の抗菌薬で、今年3月に承認されている。
近年、インスメッドを含め、海外の製薬企業が日本に新規参入する際、日本国内に製造設備を所有せずに進出するケースが増えている。スズケングループでは、医薬品や医療機器などのメーカー機能を有しており、製品特性やニーズに応じた製造業務からメーカー物流・卸流通までをトータルで受託できる体制を構築している
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スズケンは今回、アリケイスと専用ネブライザについて、メーカー物流から卸流通までの物流全般に加え、最終製品の保管などの製造業務をスズケンの連結対象子会社で行う。
スズケンは、「今後もスペシャリティ医薬品流通において、新規参入や新製品の上市を目指す製薬企業の要望に応えていく」とし、「新薬を待ち望む患者に確実に医薬品をお届けできるよう流通基盤の強化に努め、日本の医療に貢献する」としている。