株式会社プレシャス・コミュニケーション・ジャパン原暢久一般消費財の世界ではオムニチャネルとクロスチャネルいう呼称はオーバラップしながらもその定義は明確に異なっている。2010年前後からは製薬業界でもオムニチャネルがチャネル手法として意識されだした。しかしながら一般消費財と微妙に異なる環境の製薬業界ではオムニチャネルの構築は難しく、製薬企業の実態に即したチャネル手法が必要であり、次回にわたってその点を考察してみる。オムニチャネルへの展望インターネット上でのマーケティングと呼んでも良いような活動は商業医療ポータルサイトによるデジタルチャネルを用いたe-ディテールと呼ばれる方式が始まってからである。勿論既に自社サイトやネット広告は存在していたが、e-ディテールが始まるまでは単なる掲示板的な存在であ...